チャンドラムキ 踊る!アメリカ帰りのゴーストバスター

　ちょっと前に見たやつですが、この映画も凄かったです。良かったとか面白かったとは言いませんが、とにかく凄かったです。日本では「ムトゥ　踊るマハラジャ」などで有名な、ラジニカーント主演のインド映画です。相変わらずラジニが踊りまくりのモテまくりです。ちゃんと分身します。
　ラジニの演じる主人公の職業は精神科医で、友人の結婚式に合わせてアメリカから帰ってきたのですが、その結婚に絡む家庭の事情やらなんやらで、その友人の一族と幽霊屋敷で1ヶ月を過ごすことに。このあたりまでですでに、マトモな視聴者をおいてけぼりの超展開です。
　で、オープニングあたりで披露される香港映画並みとは言い難いワイヤーアクション。一介の精神科医がなぜここまで強いのかは謎です。オール本人スタントと言うと凄いですが、カット割りでごまかしまくりなのが笑えました。
　で、友人の一族の家に到着してから、精神科医の読心術を披露。相手の心の声が聞こえるのは、精神科医ではなく超能力者だと私は思うのですが。もちろん劇中では「さすが精神科医だな」という感じの一言で説明終わりです。
　話の筋書きも、タイトルにあるように悪霊退治がメインなのかと思いがちですが、なんつーか、そう思って見てると騙されますね。この作品のジャンルはアクション(20％)＋ホラー(10％)＋コメディ(20％)＋ラジニ(50％)。話の辻褄が合ってなかったり、伏線一切無しの急展開は全ておまけで、ラジニのステキさを楽しむ映画です。流し目とかダンスとか。
　その他諸々ツッコミどころが満載なので、私のようなツッコミタイプの人間にはたまらんものがあります。凄いよラジニ！凄すぎるよ！とか、何も考えずに見られると思います。150分は長すぎですが、ダンスシーンを早送りすれば120分以内に収まるかもしれませんよ・・・